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20.04.19 Posted

ニュージーランドの”シティ・ガーデン”を訪問!

破天航路 × シティ・ガーデン in ニュージーランド!


今年2月のニュージーランドツアー中、
私たち破天航路はオークランド市内の中心地にある農地、
通称「シティ・ガーデン」の1つである ”For the love of bees”を訪問しました。

シティ・ガーデンはオークランド市が資金を提供している農地。
こちらの”For the love of bees”は、今回のツアーで大変お世話になった
Sarah Smuts-Kennedy(サラ・スマッツ・ケネディ)氏 [女優・アーティスト]
が携わっているシティ・ガーデンです。

SADAと一緒に写っているのがサラさん

こちらでは、市民に向け環境問題などのワークショップなども定期的に開催しており、
今回は特別に破天航路のためにサラさんに特別講義をしていただきました。


”気候を変えていくにはまず土作りから”


彼女はニュージーランドにある、いくつもの小さな農園に携わっています。
「昔の日本のように小さな畑に多くの種類の作物を植えていくことが、土を豊かにする。」と彼女は言います。

無農薬で豊かな土作りの手法を若い農家に伝える
          ↓
世界中に広めることで豊かな土が世界中に作られる
          ↓
豊かな土からは豊かな作物が生まれる
          ↓
無農薬・有機にて栽培されたものは、温暖化の一番の原因とされる二酸化炭素(CO2)の放出を減らすことに役立つ
          ↓
気候変動を食い止めることにつながる


という良いサイクルを作って行こうというのが、
彼女の活動の理念です。


なぜ、無農薬栽培・有機栽培がCO2を減らすことに役立つ?

これは日本に帰ってきてから改めて調べたことも含みます。

農薬などの化学肥料を一切使わない有機農業では、
稲わら堆肥、そしてサラさんは亡くなった動物の骨を砕いたものも肥料として使っているそうです。
(実際に動物の頭の骨?らしきものも畑にころがっていたりしました!)
それらを土中にすきこんで土造りを行います。
雑草などを抑制するため、作物をつくらない期間でもマメ科やイネ科の植物を作付けする必要があるので
年間を通じて畑や田んぼを緑に保つこととなり、またそれが緑肥としても土壌に入ることとなります。

下記は日本での研究結果のお話です。
国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(農研機構)は、2013年より、堆肥や緑肥などの有機物を使用した土にいかに炭素を溜め込む力があるのかを計算できるツールを開発して検証を進めてきました。
その結果、1ヘクタールあたりのCO2削減量は
堆肥投入地区で2.2t/年
緑肥投入地区で2.7t/年

と計算されました。(農研機構HPより)
また化学肥料を一切使わず有機的なものを発酵させたものを使用するため、化学肥料の製造や輸送にかかるCO2の削減にもつながることとなります。


エンターテイメントと共に知識をシェア

ちょっと難しい説明が多くなってしまいましたが…
日本も、そして世界的にも農地はだんだんと縮小しています。
そして有機栽培の農地はもっともっと少ないです。
その為に自然界のバランスが崩れてしまっているとサラさんは仰っていました。

日本で毎年たくさん台風被害が起こるようになって、
その度に、改めて地球温暖化が加速していることをまざまざと実感させられます。

小さな有機農園を作っていくことは、
地球にとっては小さな小さな一歩かもしれません。
でも、その小さな小さな一歩を拡めていくことで、
人も動物も虫も暮らしやすい環境に少しでも近づけていけたらと感じました。

蜂も元気いっぱい!

また、こういった活動は楽しく、そしてエンターテイメントとして伝えていきたいと思っています!

サラさんも「活動を伝えていくには”ロックスター”が必要なの!」と強く仰っていました。

破天航路も音楽やパフォーマンスを通して、
楽しく色々な知識をシェアしていくためのお手伝いをしていけるよう、
活動をもっと拡げて参ります!




<参考リンク>

・For The Love of Bees https://www.fortheloveofbees.co.nz/
・農研機構 http://www.naro.affrc.go.jp/
・生活クラブ 生活と自治 3 No.611 https://seikatsuclub.coop/seikatsutojichi/